2009年度オーストラリアドル/円のプログラムトレードシミュレーションを行うための基本ルールである両建てトレードルールを見ていきましょう。
流れとしては買いポジション、売りポジションをそれぞれ別な目標値を立てて条件に合えば成立させ、翌日中に成立したポジションのクローズをする短期な取引を続けて行きます。
相場の変動によっては買いのみ、売りのみのポジションが建つ場合やどちらのポジションも建たないことがあります。
条件に合う時だけ両建てになります。
0.5円、一日に動くとオーストラリアドル/円としては大きな振れ幅になると設定します。
まずは買いエントリーのルールを説明します。
前日の高値、安値を用いて平均を求めて小数点第一位になるように第二位を切り捨てます。
この値に0.5を加えた値を買いエントリー値とします。
この値より下げたら、買いポジションを建てます。
下げることがなければなければ見送ります。
ポジションは建てません。
ポジションを建てればその日のうちはポジションクローズせずに置いておきます。
次の日に買いポジションが建っている場合は今度はポジションの清算に向かって動き出します。
買いポジションの値から0.5円を足した値をポジションクローズの条件にします。
始値の時点で目標を上回っていたら始値で、当日中の相場で上回ったらその値でポジションクローズします。
もしも条件的にポジションクローズするチャンスがこなければ終値で強制的にポジションクローズします。
強制的にポジションクローズした場合には収支はマイナスになる可能性があります。
次に売りエントリーのルールを説明します。
前日の高値、安値を用いて平均を求め、第二位を切り捨て小数点第一位にします。
この値に0.5を加えます。
この値を売りエントリー値とします。
この値を越えた場合売りポジションを建て、越えなければ何もしません。
ポジションを建てればその日はポジションクローズせずに置いておきます。
多くの証券会社はニューヨーククローズが一日の終わりとなると思いますが、この新たな始値がつくその時から売りポジションが建っている場合は今度はポジションの清算に向かいます。
ポジションクローズの目標値は売りポジションの値から0.5円を引いた値とします。
始値の時点で下回っていたら始値で、でなければ日中の相場で下回ったらその値でポジションクローズします。
目標を下回ることがなければ終値で強制的にポジションクローズします。
収支としては条件に合ってポジションクローズ出来れば必ずプラス、終値でポジションクローズする場合はマイナスになる可能性があります。
毎回これを繰り替えしていきます。
買いポジションまたは売りポジションを建ている場合、翌日は同じポジションをポジションクローズする行為と、新たに条件が合えばポジションを建てる行為が同時に行われます。
ポジションを清算してからでないと次の同じポジションを建てないということではないのです。
今回のトレードルールでの両建ては損失を凍結する為の行為としてではなく、売り、買いそれぞれの利益追求ロジックが同時に動くことで両方が成り立ったときに現れるものです。